幸せの旋律*゚

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06 / お金の使い道




マモちゃんの意外な一面を堪能したあと、私たちはお店のなかをぶらぶらと歩いている。



「あの店、見たい」


『うん!いいよ!』



カフェを出てから、マモちゃんは朝よりも話をしてくれるようになった。


話を聞く限り、私が今まで漫画で見てきたマモちゃんは大体が藍ちゃんの方らしい。



マモちゃんもお金は好きだけど藍ちゃん程ではないとのこと。

雑貨屋さんの商品を物色しながらみんなの話をしてくれる。



漫画でのスカルの登場シーンを話すとマモちゃんが意外なことを口にした。



「スカルは、今はボンゴレに所属してるんだ」


『え?カルカッサじゃないの?』


「何年か前まではスカルも馬鹿でさ、今も馬鹿だけど。いろいろあってね」



1つ大きなため息をつくと呆れたように肩をすくめる。



「まあ、スカルに聞いた方がいいよ。怒られたら嫌だし」


『うん、わかった』



人の嫌な過去はべらべら喋るものでも、聞き出すものでもないもんね。



「そういえば、僕たちの服とか沢山買ってたけど大丈夫なのかい?」


『うん、貯金沢山あるし。何より使い道がないから。みんなのためにいろいろ買えて嬉しいよ』



あの子にはこれが似合うとか、考えて買い物ができるのが嬉しいし、楽しい。


家族のため。友達のため。そう呼べるかは分からないけど。



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