幸せの旋律*゚

□05
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05 / ショッピング。



家を出て、1時間。


マモちゃんを連れて大きな街に来た。


ここにはお父さんとお母さんのお店の本店がある。


お洋服揃えなくちゃいけないし、買わなきゃいけないものがたくさん。



「美羽ちゃん、おはよう」


『あ、昇さんおはようございます』



入り口の自動ドアを潜ると、現社長の昇さんが出迎えてくれた。


昇さんはお父さんの弟で、元は歯科医だった。


お父さんの会社を継ぐために、歯科医をやめて頑張ってくれている。



「そちらの方は?」


『友達が海外に行かなくちゃいけなくなって、私が預かることになったんです』


「そうなんだ ‥ 」



疑えよ、と思うんだけど、ここが昇さんのいいところ。


深く詮索してこなくて、受け入れてくれる。



『1人ならいいんだけど ‥ 7人兄妹なんですよ ‥ 』


「な、7人 ‥ !?」



流石に不味かったかな ‥ 。



ひや、と冷や汗が背中を伝う。


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