『焼きそばパンください』 「120円ね」 お昼に食べるパンを買って、京子達の待つ教室に戻ろうとした時のこと。 「焼きそばパン売り切れ!?」 「ごめんねぇ、さっきお姉ちゃんが買ったので最後だったんだよー」 大きな声に驚いて振り返ると、ツナ君といつも一緒にいる超不良の獄寺君が購買のおばあちゃんと揉めていた。 暫く揉めたあと、獄寺君は頭をぼりぼりと掻きながら、屋上の方へと歩いていった。 『焼きそばパン、食べたいのかな…?』 そんなに食べたいなら、交換してあげようと私は獄寺君を追いかけて屋上へと向かった。 . |