幸せの旋律*゚

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『 ‥‥ あ、ねえ。そのコミックがあった場所に隙間、あった?』


「ん?ああ、10何冊分くらいの隙間があったぞ」


『 ‥‥ 成る程ね』



私が知ってるはずの原作の話が記憶から抜けたり、コミックが無くなってるってことは、


皆が知ってはいけないから、だ。


丁度この未来編で死んだタイミングで私の世界に来たんだ。


だからその先を見たり知ったりすることは、自分たちの未来を知ることになる。


もしかしたら、そうすることで、未来が変わってしまうかもしれないんだ。


私は憶測ではあるが、そう思うことにした。



「次に呪いの話だな」


『 ‥‥ 』


「 ‥ って言っても、これも詳しくは分からないぜコラ」



私はコロネロの台詞に首を傾げる。



「正しく分かってるのはみーんな、この姿から赤ちゃんの姿に変えられたってことだけなんだよ」


「僕たちも各々でいろいろと調べてはみたけど、どれもこれだと決めつけるには欠けるものばかり」



曖昧な解答ばかりで申し訳ないと謝る風に私は慌てて首を振る。


呪いを解きたがっているマモちゃんを見ると、みんななりたくてなったわけじゃないみたいだ。


‥‥ あまり触れない方がいいかもしれない。


少し暗くなってしまった空気をどうしたものかと考えているとチャイムが鳴り響いた。



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