幸せの旋律*゚

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「美羽が昨日、出掛けてる間これを読んだ」



コロネロがREBORN!の単行本を取り出す。


‥ 君達、人の部屋に勝手に入ったな?別に構わないけどさ。



「 ‥ 大体、合ってるってところだったな、コラ」


『え?』


「話自体はほとんど正確にあってるが、性格が、な」



みんなはそれぞれ苦笑いを浮かべている。



「ん〜 ‥ 全体的にキャラが美化されてるよねえ?」


「そうだね ‥ 、うちのボス、もっとアホだよ。こんな真面目なこと言うとこあんまり見たことないね」



藍ちゃんは漫画のザンザス様を鼻で笑って、哀れみの目を向けている。



「実物みたらきっとがっかりするよ」



藍ちゃんは持っていたコミックを開いたまま、マモちゃんに渡し、同意を求める。



「 ‥‥‥‥ うん、」



数ページ目を通して、マモちゃんは露骨に嫌な顔をして本を閉じる。



「スクアーロなんかもっと苦労してるよ」


「あと、レヴィは3割増しでキモい」


『そ、そうなんだ』



同じ顔で愚痴を溢す双子は少し微笑ましく見えた。



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