幸せの旋律*゚

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『 ‥ パンのおかわりは?』


「3枚は食べきれないなあ ‥ 」


『そ、そう ‥ 』



全部乗せて食べる気だったらしい。


納豆とヨーグルトとレバーと小豆を、だ。


おえぇええぇ ‥ 。


想像しただけで吐き気がした。



『ご、ごめんねヴェルデ!今納豆しか無いみたい!』



小豆とレバーは無いけどヨーグルトはある。


でも納豆と一緒はダメだと思う。絶対に。



「そっかあ ‥ 」



残念そうに俯いて納豆トーストをかじる。


言っちゃ悪いが、こいつ重度の味覚音痴みたいだ。


みんなが気にしてない辺り、きっと日常茶飯事のこと。


大丈夫なんだろうか。



「ヨーグルト食べたい ‥ 」


『え、普通に?』


「ヨーグルトは美容にいいから毎日食べてるよ?」



ヨーグルトは普通に食べるようだ。


それを引いても、やっぱり、おえ っ。



『あ、ヨーグルトあった』


「食べるー!」



私は今日決めた。こいつの味覚を正常に治すと。




(納豆まだある?)(ヨーグルトだけで食べなさい)



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