『 ‥ ん?』 「? ‥ どうかしましたか?」 『 ‥ わ、私、今口に出した?』 「あ。しま ‥ った ‥ 」 口元を押さえて目を逸らす。 それはスカルが読心術が使えると認めたようなものだ。 ヘタレだからって安心しすぎた自分も悪いけど。 「す、すみません ‥ 」 隠すつもりじゃなかった、と分かりやすく慌てるスカルに自然と笑が零れる。 「わ、笑わないでください ‥ !それに!オレはヘタレじゃないです!」 昨日頑張ったスカルを思い出す。 頑張った、とは思う。が。 「お前まだ寝ぼけてんのか?」 「オレたちが目覚まさせてやってもいいぜコラ。あ!ち、力加減はするぜコラ!」 「ごごご、ごめんなさい っ!目覚めました!」 起きてきたコロネロとリボーンに銃を突きつけられて 反射でもそう答えてしまうスカルはやっぱりヘタレだなあ、としみじみ思うのだった。 . |