幸せの旋律*゚

□09
3ページ/4ページ




『ん ‥ 』



温かい。そして心地いい圧迫感。


‥‥ 、抱き締められてる?


目を開けてみると、目の前は真っ黒だ。


確か、昨日はリボーンと一緒に寝たはず。


誰かに抱き締められることはないはず。


むしろ抱き締める側である。


目の前のブツを軽く押し退けて、身体を起こしてみる。



『なっ ‥ っ!』



ぐっと自分の口を押さえる。


まだ皆は寝ているはず。起こしてはいけないと本能がそうさせた。


しかし、目の前のコイツは誰だ。



黒いシャツにズボン。


そして穏やかな顔で静かな寝息をたてて眠っている。


彼の来ている服には見覚えがある。


つい昨晩、リボーンが着ていたものだ。


特徴的なくるんとした揉上。


疑う余地もない。ヤツはリボーンだ。



『あ、朝ご飯 ‥ 』



混乱する頭を無理やり落ち着かせ、リビングへ降りる。



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]