『ん ‥ 』 温かい。そして心地いい圧迫感。 ‥‥ 、抱き締められてる? 目を開けてみると、目の前は真っ黒だ。 確か、昨日はリボーンと一緒に寝たはず。 誰かに抱き締められることはないはず。 むしろ抱き締める側である。 目の前のブツを軽く押し退けて、身体を起こしてみる。 『なっ ‥ っ!』 ぐっと自分の口を押さえる。 まだ皆は寝ているはず。起こしてはいけないと本能がそうさせた。 しかし、目の前のコイツは誰だ。 黒いシャツにズボン。 そして穏やかな顔で静かな寝息をたてて眠っている。 彼の来ている服には見覚えがある。 つい昨晩、リボーンが着ていたものだ。 特徴的なくるんとした揉上。 疑う余地もない。ヤツはリボーンだ。 『あ、朝ご飯 ‥ 』 混乱する頭を無理やり落ち着かせ、リビングへ降りる。 . |