08 / 風の苦悩。 あの後、コロネロは水を飲みながら辛いところを食べきった。 それからのスピードは凄かった。 ガツガツと掻き込むように完食してしまった。 『ごめんね ‥ ?大丈夫?』 「おう!」 満腹になって上機嫌になった。もともといつまでも引きずるような性格ではないようだ。 「 ‥‥ 」 スカルは食後のデザートと紅茶を楽しんでいる。 楽しめてはいないようだが。 なんと言うか、罪悪感で一杯みたいな顔。 『頑張ったね』 「 ‥ さっきは、ありがとう」 『ううん。私偉そうだったよね、ごめんね』 「庇ってくれたのも叱ってくれたのも、オレ、嬉しかった。ありがとう」 照れているのか人差し指でほっぺを掻く。 おお、可愛いな。 『あ、そうだ。仲直り記念に、一緒にお風呂入っておいで』 二人を抱えて強制的に風呂場に置いてくると洗い物を始めた。 . |