幸せの旋律*゚

□03
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しょうがないので自分を先に洗い終えてからマモちゃんを洗った。


洗っている最中も全く起きる気配がない。



私がマモちゃんを抱えてお風呂を出る頃にはもう皆寝てしまっていた。


その代わりに、えーと、ばい、ば ‥ 言いにくいな。


‥‥‥ 藍ちゃんが起きている。



「何で藍ちゃんなのさ。僕男なんだけど」


『バイパーって呼びにくいんだもん』


「まあ、いいけどさ」



ふんっ、と鼻を鳴らしながら藍ちゃんがマモちゃんを見る。



「 ‥ そいつ、飛ばしといて平気だよ」


『危なくない?』



触手が伸びてきてマモちゃんのほっぺたを掴む。

‥‥ 酷い。


そのまま壁の方に放り投げた。



『あ、危な ‥ っ』



ぶつかる、と思って手を伸ばしたけど


マモちゃんは、ぽよんぽよんと跳ね返され、また空中浮遊を始めた。


ぶつかる衝撃はあまりないみたいだけど、掴まれたほっぺたは赤くなっている。


かわいそうに ‥ 。



部屋にでも離しといて。と言って藍ちゃんはお風呂に行ってしまった。



(うぅ、ベル ‥ ほっぺつままないでよ ‥ っ)(夢の内容がよーく分かる ‥ )




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