幸せの旋律*゚

□03
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「みぃちゃん!お風呂でたよー!」



足に衝撃を受ける。


足元に視線を下ろすとヴェルデが抱きついていた。



『こらこら、ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ?』



まだ、ぽたぽたと滴が垂れるヴェルデの髪をわしわしと拭く。


‥‥‥やだ、この子胸でかっ。


身体は小さいのに、よくみると白衣のボタンが飛びそうだ。



『 ‥ あれ?マモちゃんは?』


「寝てるよー」



ヴェルデの髪がある程度乾いたので、自分もお風呂に入ることにした。


マモちゃん溺れてたりしないかな。心配






 ――…‥






『マモちゃーん』



ドアを開けてもマモちゃんの姿は無かった。


ちゃぽん、と浴槽に体を沈める。




  ぎゅむっ。




お湯のなかで何かを踏んだ。


入浴剤のせいで底は見えない。


勇気を振り絞って手を突っ込む。


‥‥ マモちゃんだったらどうしよう。



お湯からソレを引き上げると、黄色の身体を洗うスポンジが出てきた。




『よかったあああ ‥ 』




深い溜め息が零れる。


ぶくぶくと鼻までお湯に沈むと、水面に何かが映っているのが見えた。



恐る恐る上を見る。



『ま、マモちゃん?』



タオルを巻き付け、手足を下に垂らしたマモちゃんが空中浮遊していた。



捕まえて浴槽の縁に座らせてみたけど、手を離すとまた浮かんでしまう。


まるで風船のようだ。



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