テニプリ連載

□8球
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「とりあえず、お前は青学にそのドリンク持ってってやれ。あぁ、あとこのタオルな」

ドサッ

グフッ


ちょ、重い・・・っ!
くっそ重い・・・!!!腕ちぎれちゃうよ、これ骨もたないよ・・・っ!!
折れちゃうって、なんだよ。なんで一人一人のドリンクが2ℓなんだよ
ふざけんなよ!!!!!くそっ!!この!!くそ!!!




「華影、お前は他の学校のやつらとも交流を取って来い。ここは合宿だ、長い付き合いになるからな
お前は立海だ。」

「はい、わかりましたっ」


ふんわりとした髪の毛が風になびいてふわりと揺れる。

可愛い可愛い女の子がここに一人。


『と、ところで跡部さん』

「なんだ」

『この女の子は…?』


さっきからずっと私の隣にいる女の子に向かって指をさすと、跡部がキッと睨む

「…お前頭沸いてんのか、アーン?」



私はさっき仁王から逃げてきてから直ぐ跡部に捕まり、散々怒られた挙句マネージャー業へと連れてかれた

そして知らない女の子とともにマネージャーの仕事をするらしい

「そんなっ、伊藤さん昨日一緒に洗濯物とかしたじゃないですか…!!」


うるうると目を涙で潤ませる彼女。

一見可愛いんだけど、私の中で何かがsosを出している


「ったく、テメーもテメーで存在薄いからすぐ忘れられんだよバーカ」

「ううっ、ごめんなさいーっ」

『…』


彼女から出た甘まえた声を聞いて私は気付いた

この子はもしかしなくてもブリっ子だと


「泣いてる暇があんなら仕事をしろ」

「…は、はい…ズビッ」



と、とりあえず直ぐ離れよう。
きっとアレだ。「なに私の男と勝手にイチャついてんのよ、すぐ消えないと痛い目見るわよ?」的なあれだ


『えっと…とりあえず私青学の方行ってきます!』

「あぁ?まだ行ってなかったのか、早く行って来い」

『跡部あとでそのホクロ引きちぎるからな』

「…アーン?」

『行って来まーす!』


私は早く離れなきゃという一心とまた別の意味で身の危険を感じたのでサッサと走っていく。




だけどあまりの重さに1mもしないうちにドリンクを地面に置いた


「バテテねぇで早く行け」

ゲシッ

『痛いっ!!』


け、蹴らなくたって・・・・・・。

ドサ


あ、タオル落ちた。


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