テニプリ連載
□6球
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ぐぅ〜〜〜っ
『…。』
「でっかい虫おったで今」
ポソリと謙也が呟くと回りにいた皆が顔を反らす
『おい、お前ら笑い耐えてんじゃねぇぞコラ』
「あははははははっ!」
『すごい!不二に関してはもう耐えることすらしてない!!』
くそっ!
不二も幸村も私のこと舐めやがっていつか仕返ししてやるんだからな!!!
「なんや、あの後なんも食べてなかったん?」
『あらやだ、謙也。あたりまえでしょ』
「誇らしげに言うことやないで…そんなんより財前の機嫌なんとかしてくれへん??」
ぽんっと謙也が私の肩をたたくと、光の方に指を差す。
そこには見るだけですぐわかるくらい不機嫌ですよオーラを発してる光がいた。
『えっ、な、なんで私に言うのさっ』
「もとはと言えばお前のせいやろ」
『え?!!私なんかした?!!』
「したわ、俺にもしたわ、もう身も心もズタボロやで」
『…どんまいっ☆』
知らないよ、私なんもしてないよ。
いや…さっき不二たちから見捨てたお返しに練習中に石は投げたけど当たらなかったと言うか
私がノーコンすぎて…うん。ね。
切ないよね。
「あほ、とにかく財前の機嫌取ってからマネージャーの仕事するんやで?見張っとるで!!」
『(わかった、機嫌とってくる)なんか色々気に食わないけど』
「心の声とセリフが逆や、つべこべ言わず早よ行ってきなさい」
オカンみたいに私の背中を押してくるから、私は一歩進んで謙也に敬礼をする。
『逝ってきます』
「意味がちゃうわ!!」