赤僕連載

□第1話
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「にーちゃ」

「…」

「にーちゃぁ」


小学生の男の子の後を、小さい赤ちゃんがぴこぴこと足音を立てながら追いかけていた。
すぐに兄弟とわかったけど、男の子は返事も振り返りもせずに歩いている。


それを見て喧嘩かな?とか思いつつ、私は微笑ましくてニヤニヤ




……………そして事件は起こった。


「う、うぎゃああ〜〜〜〜っ」


赤ちゃんが大声で泣きだした。


『えっ』


しかも私の真横で。

周りを歩いてる人は舌打したり罵声を浴びせていたけど…



え、てか笑ってんのばれた??

いや、笑ってごめんて。まじごめんて




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