赤僕短編
□家族公認になった日。
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『…』
俺の足の間に座り、小さい背中を胸に預けてウトウトとしている俺の彼女。
俺ん家に来ると大体こうしている。
誰もいないときだけな?
姉貴やら昭広が居る前では恥ずかしがって絶対させてくんねーんだよ。
俺はごんべ子の腰を抱くようにして腕を回し、肩に顎を乗せる。
今も眠そうに目を擦っている
「眠い?」
『べつに〜』
「嘘つけっww」
首に唇を寄せてキスをするとごんべ子はくすぐったそうに肩を寄せた。
『友也こそ眠いんでしょ、クスッ』
「んー、たぶんー」
とか言いつつ俺は重い瞼を閉じて、ごんべ子の首筋に顔を埋める。
『眠いときいつも以上に甘えてくるもんwwwおやすみ』
「おう」
『あははっ、やっぱ眠いんじゃんww』
「るせー」
腕に力を込めてギュッと抱きしめると、静かになった
鼻先に掠るごんべ子の髪の匂いが好きで好きで仕方がない。
「…好きだ」
耳元で言うと、ただ身じろぎするだけで無反応だった。
でも僅かに小さな寝息が聞こえてくる、俺よりも先に眠ったらしい。
相変わらずコイツの体は暖かくて湯たんぽのようで、しかもどこでもすぐに寝るこいつは本当ガキだと思う。
日が当たって気持ちの良いところだとマジで直ぐ寝やがる。
可愛すぎてたまんねぇ