Unusual

□一
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「ハァ…ハァ…ハァ…っ!」

速く!速く!速く!

私は急いで個室へと駆け込む。

カチカチカチカチッ

震える手でカッターの刃を出す。

そのまま、手首に真っ直ぐな線を引く。真っ赤な線を引く。

引く、引く引く引く引く。

ぼうっと自分の腕を見る。
瘡蓋の上から引いたせいか、上手く引けずに刃に血の塊が付着している。


痛いという感覚はあまり無い。それよりも血が、血液が見たい。


生命か溢れる様を見たい。



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