Unusual
□一
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自分は高校に上がってから、血液への興味が異常なほど深まっていた。
他人の血が見たい。
自分の血は飽きてしまった。
自宅に戻り、PCでメールチェックをする。
【ゲームをしませんか?】
「また、いらない勧誘メール…」
いつもなら即削除だったのだが、何故かメールの内容を見てしまった。
【異常な嗜好を持った人を集めたゲームを予定しております。
ルールはいたって簡単。貴女自身の嗜好を満たしてくれるだけで構いません。
参加しますか?
はい/いいえ】
私の右手は《はい》をクリックしていた。
リンク先に飛ぶ。
【ご参加ありがとうございます。
後日、日程等のご連絡をさせていただきます。】
それが、多大なリスクを孕むゲームだとは私は露も知らなかった。
一〜終〜