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□夢十夜 第12夜
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こんな夢を見た。ある一人の男がいた。
その男は現実世界と異世界を行ききする者でもあった。
ある日、男は十七歳の誕生日を迎えた日のことであった。
いつもの通学途中に男は車に跳ねられてしまった。
男はすぐに病院に運ばれ、なんとか息を吹き返した。
が、男は一向に目が覚めなかった。
男は、今までに見たことのない世界に来ていたのだった。
「こっ・・・ここは一体どこなんだ?俺は現
実世界以外にも行ききできるが・・・こんな
邪悪な世界なんて初めてだ。」
すると、さっきまで後ろに気配を感じなかったのに、急に男の背後から見知らぬ声がした。
「クックック・・・お兄さん♪ここは魔界ですよ。」
と、後ろを振り向くと現実世界と似たような人間がいた。
「まっ、魔界だってぇっ!?」と男は大声で叫んだ。