生きてる証

□小学校低学年
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この頃よく遊んでいた唯一覚えている友達は


あきよしくん
という男の子だった


ちょっと家は離れていた
けどよくどっちかの家で遊んだりしていた


あきよしくんは
小さくてメガネをかけた消極的な子だった

まさにのび太くんみたいな

ご近所でも幼なじみでもないのになんでこの子と仲良くなったのかは全然覚えてないけど
とにかくよく一緒にいた


ウチの家の裏の玄関を出ると
とっとばぁちゃん家がすぐそこに繋がっていて
玄関を出てすぐ一面がばぁちゃんの畑だった

その頃は家の合鍵を持っていなかったから
学校から帰ると
ばぁちゃん家にいるか
いつもその畑を横目に家の脇を通っていつも開いている裏の玄関から出入りしていた


その裏道でウチはあきよしくんに無理矢理チュウをした事を覚えている

好きだったのかな

そんなこと良く分からないけど
いきなりしてしまったんだな


それがウチのファーストキスだ



そんな時だけはなぜか積極的だね(笑)








そしてその頃から新たに通いだしたのが
スイミングスクール


まだその頃は近くになかったらしく隣の市まで通っていた



小さい頃から運動神経だけは良かったみたいで


自転車にはいきなり乗れてしまったらしい



父がよくこの話をしてた


普通最初は補助輪を付けて
ある程度慣れてから外す練習をするはずが


ウチは父が手を離してみたら


サーっと乗ったんだと


これまた全然覚えてないけどね




運動神経はきっと

父方のばぁちゃんか母方のじぃちゃんの血を受け継いだんじゃないかってよく言われてた



その後
中高学年になるにつれて
この運動神経は徐々に開花していくことになるのである

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