コルダ3創作

□退けない(冥vs火)
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「小日向を離せ。」

「触んじゃねぇ。」

「貴様のものではない。」

「てめぇのもんでもねぇだろうが。」


「(何話してるか聞こえない…!)」
















小日向がギブアップの合図の様に、火積の背を叩く。

彼女が息苦しさを耐えている間、二人の男はひたすらに睨み合っていた。

火積の腕から解放された少女は、続いて冥加にその身を確保される。


「行くぞ、小日向。」


「へっ?な、何どこへ」


小日向の腕をしっかりと捕らえ、足早にその場から去ろうとする冥加に対し、もう一人の男が制止をかけた。


「逃げんのか?」

「野良犬との喧嘩に付き合うほど暇ではない。」

「さっきから“野良犬”って誰に言ってやがんだ…?」

「貴様だ。」


二人の睨み合いはまだ続いている。


「私、喉渇いちゃった…自販機行ってくるので冥加さん、ちょっと腕離して下さい!」


間に狭まれた少女は、喉の渇き故に、二人の男に構う余裕などなかった。
















恋とは

譲れないものなのだ。













 END
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