コルダ3創作

□静かに躍る(東vs土)
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From:小日向かなで
sub:こんにちは☆
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神戸の気温はどうですか?寒いですか?(>_<)
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「…小日向ちゃんやないの。」


予期せぬ相手に驚きながらも、笑みが溢れる。


「寒いて…同じ日本やのにそないなことないて。まだ10月始まったとこやで?」


クスクスと笑いながら、返事を打つ。


(…ちょお待ち。なんでこないな質問するんや?)


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To:小日向かなで
sub:不思議な質問やね
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いくら関西と関東でも気温の差はそないあらへんよ。時差もないで?
どないしたんかわからんけど、秋っちゅう感じで寒いわけやないし、そっちとそない変わらんと思うよ。
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待つこと10分。


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From:小日向かなで
sub:そうですか(^^)
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お返事ありがとうございます!来週そちらに遊びに行くことになったんですが、服装どうしようかと悩んでいたんです。
でも、秋の装いで大丈夫ですね♪
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「……来週、神戸に来るん?」























「まさか、俺より先に千秋に言うてるとは思わんかったわ。“東金さんに案内してもらうんです”なんて言われたら、さすがに聞かんかったことには出来へんかった。」

「俺が絡んでなくても、どうせ偶然装って会いに来てただろ?」

「さすが、俺のことようわかってるわ。でも千秋みたいに『案内する』て約束するより偶然会った方がキュンキュンするやろ?」

「なんだ蓬生、珍しく俺に文句をつけるか。」

「いややね、文句やなんてそないなこと…」

「俺は真っ向から独占したいタイプなんだ、悪いな。」

「“真っ向から”言うなら、尚更抜け駆けはナシやで千秋?」

「………」

「………」


端から見れば、異様な光景だろう。

男二人が含みのある微笑みを浮かべ、向かい合っているのだから。


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