遙か創作
□生きて。(知望)
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「クッ、面白い…」
「いいか、望美を傷つけるようなことはするな。」
「ほぅ……傷つける、とは?」
「性欲処理の相手にすんなってことだ。」
「…しない…な、そんな事…あんな女、興味の対象でもない…。」
「知盛…っ‥ヤメテ!」
俺の為に、
涙を流すのか。
白龍の神子。
「知盛…っ!生きて…!!」
…あぁ…
やはり、お前だったのか。
「知盛っ!!」
強く、
気高い白龍の神子…
「死な、ないでっ…」
お前の心は
いつでも泣いていた。
俺を見る目には、
他の誰かを慈しむような熱があった。
…望美…
“生きろ”という言葉は
俺には相応しくない。
「知盛ーっ!」
END
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