コルダ3創作

□言ったもん勝ち(悠人vs新)
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「えぇ〜なんで」


「いいから!」


オレとかなでちゃんの間に割って入り、睨みながら言う悠人。


「こんにちは、先輩。僕たち急ぐので、すみません。」

「えぇ?別に急いでないじゃん。」

「急いでるんだよ!小日向先輩、また学校で。失礼します。」

「えぇーっ!せっかく会えたのに〜…マイラバー!またねー!」


悠人に引きずられ、スーパーの袋を揺らしながら手を振った。


















「もーう。悠人ってば、お邪魔虫だぁーーー」

「うるさい。」

「悠人がいなきゃ、もっと撫で撫でしてもらえたのにぃーー」

「…あのさ」

「?」


ぶー垂れながら帰っていると、ふと足を止めて、真面目な顔つきになる悠人。


「なんで撫でられてたの。」

「なんでって、お手伝いして偉いねーっていうお褒めの撫で撫でだよ。」

「…なんでお前が」

「また“なんで”?悠人ってば、理屈求め過ぎ〜。単にオレが“して欲しい”って言ったからだよ。」

「は?」

「へ?」


なぜかは知らないけど、悠人はまたフリーズ。


「‥今、なんて?」

「え?だから、お願いしたんだってば。」

「“撫でてほしい”って?」

「うん。」

「……………」

「なに、悠人」

「新」

「ん?」

「僕だって、頼めばしてもらえるんだからな。」

「……なんの話?」

「うるさいっ!調子に乗るなっ!」

「えぇ〜っ?調子になんて乗ってないよ!」

「僕だって、すぐ新みたいに」

「なに、悠人ってば意味わかんないよー」

「うるさいっ!」



なぜかはわからないけれど、

悠人の顔がちょっぴり赤かった気がする。











 END
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