ロジパラEXT

□絶望ネガティブエッジ
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[不遇の園で龍は嗤う]





───────国津退魔師協会 屋上.




『くっだらねぇなあ。ほんとによ』



『ぷんすか〜』



『こっから見える街は好きだぜ。好きっていいよな。言われんのも言うのも好きだ。なんとなくあったかくて気分がいいし───。俺はさ。ただ想先輩が好きなんだよ。あの人バカだから見てると和む』



『ぷん』



『それでいいと思うんだよ。生きる動機なんてさ。あれが好き、これが好き。そんな些細なことで平和を見つけられたら十分だろ?』



『ぷんすか〜ぷんすか〜』



『いやあ。そうでもねぇけど。なんだろうねえ。みんな難しく考えすぎてんだよ。氷堂さんも、うちの親父も。上層部も。ネガティブの極み? 四柱なんて地下に隠れて未だにコソコソやってんぜ?』



『ぷんすか〜?』



『くだらねえよ。無闇やたらと破壊的でマイナス要因に捕らわれてんだ、みんな。好きだから守る。敵わないなら努力する。それで十分じゃねえか』



『ぷんすか〜!』



『ああ。っつう訳だから。俺はさ。元凶も元凶の親父を潰すべきなんだと思う。上層部が水面下で動いてるうちに。俺への監視が緩んでるうちに。だから、誰にも言うなよ? 誰にも。俺、細かい事、説明すんの嫌いなんだよ』



『ぷんすか〜ぷんすか〜』



『物事は核心を潰さなけりゃ解決しねえ。絶望の息子が、希望に肩入れしちまうんだぜ? この血肉には不吉な龍も宿ってるし、侵食だって半端ねぇ。ハンデだらけだ。けど絶望は何処まで行っても絶望だし。後ろ向いてちゃつまんねえよ』



『ぷんすか〜』




『おー。見せてやるよ、俺に出来ること。水鏡吉崎じゃなきゃ出来ねえことを、さ。マジで想先輩が好きだから。あの人、落ち込ませたくねぇんだよ、俺は。・・・なんつってさ?』




『ぷん、すか〜・・・?』




『ちげぇよ!! そーゆー好きじゃねえ!!』




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