ロジパラEXT

□Lost Phase
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[悪い夢の始まり]




『だから、時幻党に百万でも二百万でも軍勢けしかけりゃ、流石の連中も全滅だろうが!?何故それをしない!?うちが本気を出せばあんなもん潰すのは造作もねぇ事だろ!!』



『だから、我々の一存で、それを決断する事はできないんですよ。ヘカテー、貴女のおっしゃってる事は、絶対神の域に達する話だ。貴女の復讐の為に神々の軍勢を率いて戦争を起こそうなど。公私混同も良いところだ。ただでさえヴァルハラは今、荒れていると言うのに』



『公私混同?カラス、てめぇはいつからこの私に指図できる立場になったんだ?あ?』



『指図ではありません。警告です。確かに僕は貴女の配下ではありますが、それ以前に絶対神の配下でもある。それをお忘れなく』




───────────バシンッ




『口を返すな、睨みつけるな、意見するな、呆れるな、見下すな、馬鹿にするな、上から物を言うな、私に逆らうな、カラス・・・殺すぞ』




『・・・、構いませんよ。僕が死んだら。この世界で貴女に寄り添う者は誰一人としていなくなりますが』



『笑うんじゃねぇ・・・虫酸が走る。バカにしやがって・・・ふざけんじゃねぇぞ、どいつもこいつもみんな無能じゃねぇか!ヨルムンガンドを手に入れることも、時幻党をぶち壊す事も、世界を無に帰す事も、頼んだ事の何一つ碌にこなせねぇ!!馬鹿ばっかりじゃねぇか!!挙げ句、私に指図するなんて百万年早ぇんだよゴミムシ共が!!』



『・・・』



『犬神ぃ、テメェら兄弟にはほとほと愛想が尽きたぞ。カラス、最後の命令をくれてやる。お前、死んで来いよ、あの腐れた弟の身代わりによ、時幻党で。魂一つも引き換えにすりゃ、少しぐらいダメージ与えられんだろ。私が直接ヨルムンガンドを連れてくる。その為に道を作れ、役立たずのゴミクズ野郎が』




『──────了解』





『・・・・許さねえ、絶対に許さねえからな、時幻党。邪魔する奴らは皆殺しだ・・・!!』




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