短編
□五年ろ組で報・連・相??
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○月×日 ▼時。
五年ろ組での会話。
「「「あぁあ゛っつぅぅう゛ぅ!!!」」」
「ヤバい…暑すぎてヤバい…雷蔵ぉ、私、溶けてない?」
「…大丈夫、溶けてないよ?まぁ、顔剥がれかけてるけど…」
「ちょっ、それはそれでヤバいから…雷蔵スマイルで言ってもスルー出来ないから…」
「そう?本当にいきなり暑くなったよね…」
「あぁ。いつにも増して蝉が煩いし…」
「「生物委員会委員長代理ぃ〜。」」
「…んぁ?」
「ちょっと蝉全滅させてきて」
「もしくは黙らせて」
「…無茶言うな」
「……使えないヘタレは只のヘタレだぞ」
「それ、違いはあるのか?」
「…無いね。全く。」
「………」
「あぁ…こんな暑い日は温かいうどん食べたくなるな」
「どんなドMだよ…」
「暑い日に冷たい物はオーソドックスだからじゃない?」
「という訳で、竹谷ー。私達「うどん食べに行って来る。だろ?」
「いやいや。」
「甘いね。美味しいうどん、既に食べて来ちゃったから」
「は!?食べ…!?」
「「うん。食べて来ちゃった」」
「はぁぁ!?何でお前らいつも事後報告なの!?」
「だって竹谷居なかったし」
「な
ぁ…」
「いやいやいやいや。そんな事後報告要らないぞ!?」
「現実を見たいかと思って」
「うんうん。」
「一人ハブられた現実なんて見たくないからなっ!!?」
「どんなドMだよー」
「お前が言うなっ三郎!!」
「どんなドMだよー」
「雷蔵!?そんな良い笑顔でお前まで…くっ、そっちがその気なら…」
「「何するの?」」
「報連裁だっ!!」
「……それって、報連相じゃ?」
「報連裁なんて、私も聞いたこと無いぞ」
「おまえ等のは“報告・連絡・相談”じゃないから“報連相”は成り立たない!!」
「まぁ、「そうだね」
「だったら何か!!おまえ等のして来た“事後報告・事後連絡”に対する“裁判”略して“報連裁”だっ!!」
「「ムチャクチャだ…」」
「サッサとそこに座れっ被告人どもーっ!!」
「「………逃げろ!!捕まったら罪人にされるぞぉ〜」」
「待ちやがれーー!!!」
「待てと言われて」
「待つ馬鹿は居ない」
ドタバタと響く足音。
「暑さにも負けず」
「今日も五年ろ組は仲良しです」
「嘘吐くなぁ!!」
「「チャンチャン♪」」