短編

□鉢屋と不破のHalloween
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鉢「はーい、遂にやってきました!10月31日!!皆様お待ちかねのアノ日ですよ〜!」

雷「…アノ日…?別に女の子じゃないから生r「おおっとぉぉぉ!!!?サラッと何言おうとしちゃってんの!?雷蔵さん!?」

雷「えっ?だからせi「言わせねーよ!?」

雷「………」

鉢「…………」

雷「…………………」

鉢「えっ?ちょっ、何でそんな目で…そんな目で見ないで!!私のガラス細工のように繊細な心が折れちゃいそうだから!!」

雷「ガラス細工なんて厚かましいよね…鉄で出来てる上に毛がびっしり生えちゃってるくせに…」

鉢「ひ、酷い…シクシク……」

雷「はぁ…三郎、嘘泣きはもう良いから…10月31日がどうしたの?」

鉢「(溜め息吐かれた!切り上げられたっ!もっと気にしてよ…)…10月31日といえば、イタズラし放題!お菓子もらい放題のHalloweenだ!」

雷「何か異様に発音良かったんだけど!?ていうか、絶対イタズラ目当てでしょ!!それにそんな知識も一体どこから仕入れてきたの…」

鉢「そんな事はない!(嘘だけどな♪)そして知識はしんべヱからの提供だっ」

雷「(嘘だな…)あー…そういう事詳しそうだよね…」

鉢「そうと決まれば、いt…お菓子を貰いに急ぐぞ!!」

雷「(イタズラって言おうとした!!)って、ちょっ!?僕も逝くのーーーーー!!!!?」


〜移動〜


鉢「はい!所変わって一年は組の教室前にやって来ました!!」

雷「…ノリがウザいよ…(あっ…涙目になっちゃった!!)…えぇ〜っと…そ、そうだ!!一年生の教室でどうするの??」

鉢「…それは勿論お菓子を配りに」

雷「じゃあ、サッサと行ってきなよ。無駄にページ数使っちゃってるんだから」

鉢「それは言っちゃダメ絶対!!それに、ただ渡したって面白くないから…ここはやっぱり…」

ゴソゴソゴソ…
〜着替え中〜

雷「(結局イタズラメインだし…)」

鉢「ジャーン!!どうだ??この日の為に命懸けで作ったカボチャ頭は!!」

雷「えっ…ぅん…食堂のおばちゃんに“食べ物で遊ぶな”って怒られそう……」

鉢「え!?そっち!?そっちなの!?頑張った私に対しての労いは!?」

雷「…無駄な頑張りに対しての労いとかないから…早く行ってきなよ」

鉢「…………行ってきます………」


ガラッ


鉢「triーーーーーck oーーーr treーーーーーatッ!!」

「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」」」」

「な、なんだアレ!?」「カボチャ頭!?」「へ、変態だぁぁぁぁ!!」「ね、ねえ…走って来るよ!?」「ひっ!!」「逃げろ!捕まったらヤバい!!」

「「「ひぃぃぃぃ!!助けてーーーーー!!!!」」」

ガシッ


「ひっ!!」

「あっ!!しんベヱが!!」「ぁあ!!」「「「捕まった!!!」」」

「ぼ、僕なんか食べたって美味しくないよぉぉぉ!!た、助けて〜(泣)」

鉢「triーーーーーck or treーーぐえっ「一年生泣かせてどうすんの!!やり過ぎだよ!?」

「「「ら、雷蔵先輩!!」」」「という事は、あのカボチャ頭は鉢屋先輩!?」

鉢「いってぇぇぇ!!何s…………(ら、雷蔵の後ろに殺る気満々の鬼が見えるぅぅぅ!?)ゴメンナサイ。調子に乗りすぎました……」

雷「三郎…お菓子配りに来たんでしょ?」

鉢「はい。その通りでs「えっ!!お菓子くれるの!?」

「そうだったんですか?」「変な格好で追い回しに来ただけだと思った〜」「「「うんうん」」」

鉢「(遮★ら★れ★た★)そんな訳ないだろ?今日はHalloweenだからね。可愛い後輩や先輩、お世話になってる先生方にお菓子を配りに回ってるんだよ。trick or treatってちゃんと言ってるだろ?」

「鉢屋先輩、それはお菓子を貰う人が言うんですよ〜」

鉢「だって誰も貰いに来てくれないから、自分で言うしかないだろ?」

「そりゃあハロウィンなんて知りませんし…」「「「うんうん」」」

雷「ほんとに…何しでかすか分からない変態でゴメンね。はい、これ。は組のみんなに…喧嘩せずに分けて食べてね」

「わぁ!!」「美味しそう〜」「「「ありがとうございま〜す!!」」」

鉢「(いつの間に!?私が渡したかったのに…)びっくりさせて悪かったな。じゃ」

雷「今度三郎が変態になってたら遠慮無く殺っちゃって良いからね?」
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