†吟遊詩人T♪†

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03/01(Mon) 03:25
剥落していく意識
宇佐 世白


わたしの胸の中を
手繰る絲は
背中を伝って
脳裡を走る

わたしの背筋を
撫でる冷たさは
遥か向こう側で手を振る
わたし自身に良く似ている

声、高らかに誰かの喊びが
聴こえてもなお
動かない体に連動する
意思を持った絲は
透明なる連続した空へ
喫み猛ぶ獣のように
わたしの何処かが
一緒に泣く

剥落していく皮膜よりも
軟弱なる孤影よりも
一緒に泣く
誰かが
此処に居て欲しかった

あの時
空に噎び泣いた
あの晴れた日に
 
誰かが
わたしの横に
居て欲しかった



F01A
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