耳袋〜みみぶくろ〜


□何かが頭上にいる
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ある寝苦しい夜。
うとうとし始めた頃、何だか寝ている自分の周りに何かいる。

頭の上をうろうろしてるから、手を伸ばして見た。

何かもふもふした手触り。
細い四足。

あ。
この手触りは……と目を開けた。
右側は壁。頭上はCDラックが置かれていて、走り回れるスペースなど無い。

だけどあれは、明らかに亡くなった愛犬の手触りだった。

調子の悪かった私が心配だったのだろうか。
お盆から5日過ぎた日のことだった。

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