SSA
□綱吉君が頑張りたい訳
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「違っ!」
そうじゃなくて、もうヒバリさん聞いて!
綱吉の弱いところを巧みに攻めながら二度と不埒な考えに及ばないようにどんなお仕置きを施すか考えていた雲雀は涙目で胸を押す愛しい子供の耳を食みながら何?と優しく問い掛ける。
すると綱吉は照れ照れと真っ赤になりながら
「オレが上で・・頑張るんです」
だからヒバリさんはジッとしてオレにまかせて下さい。
「君が・・僕の上であんあん鳴くってこと?」
あんあんって・・まぁそうですけど・・と言われた言葉に全身を染め上げて綱吉は照れた。
「そりゃ嬉しいけど」
なんで急に?
「ヒバリさんが・・とこが見たい・・」
「えっ?」
「だ〜か〜ら〜」
綱吉は小さな唇を形のいい雲雀の耳に寄せると内緒話をするようにヒバリさんのイク時の顔が見たいんですと告げた。
漆黒の瞳を驚きで見開きながらどうして?と聞けば
「だって・・オレでちゃんと気持ちよくなってるのかな?って」
オレばっかり気持ちいいんじゃないかなって思って。
両手の人差し指をツンツンと突き合わせながら何処か申し訳なさそうに綱吉が告げるのに雲雀は呆れたようにため息を吐いた。
「おばか」
「えっ?」
「君さ女の子だったらとっくに孕んでるくらいに僕の子種を注いでるのに何言ってるの」
綱吉のまろい頬をそっと撫でながらちんまりとした鼻先をカプッと甘噛みすると
「君の中は・・気持ちよすぎる」
一度入ると出るのが嫌になるくらいに。
いつでも何度でも君の中に入りたい。
24時間いつでも君とシタイよ?
愛おしさに情欲を含ませて綱吉を見つめ惜しげもなく囁き続ける雲雀の口元を照れて真っ赤になった綱吉が小さい手で押さえる。
「ひゃあ!」
ペロリとその手を舐めると驚きで綱吉が声を上げた。
クツクツと雲雀が肩を揺らせて笑うとプクッと頬を膨らせた綱吉はとにかくオレがと言って再度、雲雀を押し倒した。
「ん、頑張んな」
キラッと蜂蜜色の瞳を煌めかせて雲雀自身に挑みかかる綱吉の柔らかな髪を梳きながら雲雀は気持ちよさに瞳を閉じる。
(でも・・君が僕のイク顔をみるのはちょっと厳しいだろうね)
(君はイク時に必ず目を瞑ってしまうし)
自らが協力してあげればそれは難なく叶うのであろうがこんな楽しい行動をとる綱吉に雲雀は心から愛おしく思いそれを惜しむ。
(本当に可愛いんだから)
二人の甘い時間は終わらない。