SSA
□お前バカだろ?
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「それから運命的な出会いをしたい!」
紹介とか仕組まれたものじゃなくて衝撃的な出会い。
そして公園でデートしたりお茶してみたり・・。
夏はお祭りに行ったり冬には雪遊びもいいよね?
とりあえず思いつく限りの条件を並べたものの聞き手のリボーンは可哀そうなものを見るように自分を見ていた。
「・・・分かってるよ」
そんな条件に似合う人なんてそうそういるもんじゃない。
シュンとして肩を落とす綱吉に今の今まで黙って聞いていた雲雀は目を爛々と輝かせて仕方ないねと言い放った。
「恋人になってあげる」
「はっ?」
キョトンとする綱吉に畳み掛けるようにヒバリは続けた。
「君がそこまで言うなら仕方ないね」
大事にするんだよ、僕を。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
なぜに?どうしてそうなった??
「君の条件、全てクリアしてるの僕だけだよ」
「・・・あっ」
美形揃いの綱吉の周りでも飛びぬけて美人というに値する雲雀の容姿。
そして強さは言うまでもなく最強。
風紀財団の委員長として地位も金もある。
「応接室で運命的な出会いもしてるし」
僕に一発入れるなんてそうそういないからね。
花見で公園にも行ったし夏祭りも一緒に楽しんだしね?(それはどうかと綱吉は心の内でツッコミを入れる)
うんうんと頷く雲雀に綱吉は言われてみればと考え始めた。
「・・・確かにヒバリさんはオレの理想通りだ」
元々自分の理想がたまたま雲雀なのか?
それとも無意識に雲雀を理想としたのか?
とにかくドンピシャだなぁと感心したように頷くと改めて雲雀をマジマジと見つめた。
「沢田・・・僕じゃダメ?」
「そんな!よろしくお願いします!!」
満足げに頷く雲雀と嬉しげに笑む綱吉を等分に見て先生は思った。
(バカップルの誕生だな・・・)