SSA

□反省しますぅ?
2ページ/2ページ


だいたい綱吉は僕の言うことなんてちっとも聞いてない。
男はオオカミなんだって口をすっぱくして言ってるのにそんな挑発的な格好して。
無意識に男を引き寄せるし勉強はダメだし漫画ばっかり読んでるしゲームばかり夢中になってるし、ミルクみたいな甘い匂いがするし僕は欲情するし感じやすい体してるし、良く笑うし良く泣くし可愛いし天然だし・・がみがみ、くどくど。

綱吉はしばらくは真面目に黙ってお説教を聞いていたが、段々と頬を膨らまし始めてきた。
雲雀の言うこと全てが自分の責任というわけではない。

(オレ男なんて引き寄せてないもん!)

大体において自分に欲情するなんてこの世に雲雀しかいない(リボーン先生がいたら呆れてため息をつくだろう)

勉強は頑張っても向いていないし(先生が聞いたらいつ頑張ってるんだと突っ込むだろう)。漫画は面白いしゲームは大好きだし。

(だいたいヒバリさんが欲情しなきゃいいんじゃん!)

自分から甘い匂いがするのかはよくわからないけど感じやすいのは・・・まぁあれだ。

だがそれとこれとは別の話だ。

綱吉はは自分の中で何かが切れたのを感じた。


「ヒバリさん、オレの足…いや?」
「え? あ、いや…」

綱吉の思わぬ問いに雲雀はらしくもなく動揺した。

「フトモモ…見たくない?」
「そんなこと…見たいに決まってるだろ!だから隠しておかないと食べたくなっちゃうだろ(他の奴らも!)」
「・・食べません?」

雲雀の血液が一瞬にして沸騰した。
これは既に挑発とかそういうレベルではない。
明確な誘惑でありお誘いである。

「つ、綱吉?」

自分の小さな愛らしい恋人からのお誘いなんて初めての事で雲雀は声が裏返るほどに動揺したままその手を伸ばす。

が、

「あぁ!そうだ」

応接室には自分の着替えがあったんだと綱吉はいそいそと作り付けのクローゼットから自分の替えの制服を引っ張り出すとさっさと着替えをして

「以後気を付けます!」

とお辞儀をしてとっとと応接室を後にしようとするのであった。

「ちょ、ちょっと綱吉!」
「・・言っておきますけど」

ヒバリさんだって自分の事ちっともわかってないんですからね。
カッコいいし頭いいし男にも女にもモテるし大体オレの周りはみんなヒバリさん狙ってるし(狙われてるのはお前だ!ダメツナと先生がいたら・・以下略。)エロっぽいしHは上手だしオレいつもメロメロにさせられちゃうし

「とにかく反省してください」

ふんと鼻息荒く部屋を後にする綱吉に雲雀は何も言えずに頭を抱え熱くなった体を鎮めるためにどう恋人の機嫌をとるか頭を悩ませるのであった
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ