SSA

□ラブリー☆クリスマス
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ヒバリンとツナはハロウィン以来、恋人としてお付き合いを始めました。

とはいえ、人間のことを勉強中のヒバリンと幼いツナのお付き合いは、ほのぼのとした拙いもので見守る周りの者たちは、うずうずとおせっかいを焼きたくて仕方のない程でした。

そんな二人に少しは進展すればいいなとリボじいは草壁と相談してクリスマスの事をヒバリンに教えてあげました。



「クリスマス?」
「はい、ヒバリン様」

それは恋人が年に一度行う大事なイベントでございます。

「ふ〜ん」

ヒバリンは草壁の言葉に小首を傾げて考えます。

(恋人のイベント・・ツナと・・)

「それって何するの?」

ヒバリンは興味津々に草壁に聞きます。
草壁はニッコリと微笑むと内緒話をするように声をひそめて色々と話します。

そんな草壁の話を一つ一つ頷きながらヒバリンはツナの為にとあることを思いつくのでした。






――――――――――



――ポトリ

「あれ?」

農場の仕事をしているツナの頭の上に小さな黄色の小鳥がメッセージカードが届けました。

「ヒバリン、ヒバリン」

ヒバードは、それが主からであると囀ります。
ツナはヒバードにポケットに入っていたクッキーを与えながらカードを眺めます。

カードの表面には最近、字を覚え始めたツナの為にひらがなで【めりーくりすます】と書いてあります。

中には【くりすますの しょうたいじょう】
【にちじ きょう、ひがくれたら】
【ばしょ ぼくとつなのいえ】

と書かれていました。


(なんだろう?)

ツナはクリスマスのことは知っています。
ただ、ヒバリン同様、一人ぼっちだったため知っていても知らないのです。

とにかく仕事が終わったら(日が暮れたら)家に帰ってみればわかるよねとヒバードに了解の旨をヒバリンに告げてと伝言を頼み空に放ちました。



――――――――――


「ただいま〜」
「おかえり、ツナ」

扉を開けるとエプロン姿のヒバリンという初めてみるその姿にツナはビックリして固まってしまいました。

そんなツナの手を引いてテーブルに着かせるとテーブルを覆っていたクロスをはぎ取ります。


「これは!!」
「メリークリスマス!」

そこには、ツナが見たこともないご馳走がたくさん並んでいました。


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