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□続々.草壁哲也の〇〇な日常
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朝の風紀検査、日中の放送の呼び出し、放課後の応接室。

どこでもイチャイチャとする雲雀と綱吉は並中生にとっては最早、日常の一部に過ぎない。

「ヒバリさ〜ん、おはようございます!」
「綱吉、おいで」

ほら、ネクタイ曲がってるよ。
あっ、ありがとうございます。

微笑みあい見詰め合う朝からいちゃつく二人の横を何事もないように生徒は通り過ぎて行く。


(ふぅ〜、此処に至るまでの苦労は並々ならないものがあったな・・)

風紀検査そっちのけで二人の世界をつくる雲雀と綱吉を見ながら草壁は感慨深げに涙を浮かべた。




――――――――――


草壁の元には苦情が山のように届いていた。
気持ちは分かる、分かるが・・自分にはどうしようもないのだぞ!と若干青ざめながらしかし、放置も出来ないと大きく溜息をつく。

(どうしたらいいものか・・)

と、そこへ草壁を悩ませる片割れが雲雀の名を呼びながら突進してきた。

「ヒ〜バ〜リ〜さ〜ん!!」
「・・どうしたの?」

ウルウルの涙目で雲雀を見上げると

「リボーンが・・オレの・・オレの・・ケーキ食べちゃったぁぁぁ!!」
「ケーキ?」
「はい、楽しみにしてたのにお風呂に入ってる間に食べちゃったんですよ!」

どう思います?とプンプンと、しかし涙目でぶすくれる綱吉に雲雀は、しばし考えた後

「そういえば放課後ナミモリーヌから新作のケーキが届けられるよ?」
「えっ?」
「味をみて欲しいそうだけど・・来る?」
「いいんですか?」
「うん」

きゃぁ〜!ヒバリさん大好き!
そう?

かいぐりかいぐりと、綱吉の頭をかき混ぜながら愛おしげに見つめる雲雀に最強で最恐の風紀委員長の面影は何処にもない。

嬉しそうに雲雀の袖を引きニコニコと笑う綱吉に雲雀に対して誰もが抱く恐れの気配は微塵もない。


そんな二人は・・恋人ではない。

『えっ?ヒバリさん?いい先輩?みたいな?』
『沢田綱吉は小動物だろ?』


だが、ナチュラルにイチャツキすぎて見る者は胸やけを起こす。

はっきりさせろ!!!
あの二人何とかしてくれません?

と苦情が山盛りで草壁の元に殺到しているのだった。



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