SSA
□ラブリー☆ハロウィン
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鄙びた田舎の小さな村に住む少年ツナは実は『怪物使い』というちょっと変わった能力の持ち主。
リボジィという赤ん坊の魔法使いと共に吸血鬼のヒバリンを倒す!と仲間と共に戦かったのですが・・。
「ツナ!」
「いらっしゃい、ヒバリンさん」
ニコニコと笑って家に迎え入れるのはかつての宿敵のはずなのですが、ツナはそんなことなかったかのように愛らしい笑顔をヒバリンに向けます。
ずっと一人ぼっちで生きてきたヒバリンにとってツナは、大事な宝物。
ツナといると鳥と戯れている時のようなフンワリとした気分や大好きなハンバーグやココナッツジュースを前にした時の思わず嬉しくなっちゃうような気分になってしまうのです。
そんなツナとずっと一緒にいたくてヒバリンは何とかしたいのですが、如何せんずっと一人ぼっちだったのでどうしたらいいか分かりません。
自分が大好きな『吸い殺し』を一緒に楽しもうとしてもツナはヒィィ〜と雄叫びを上げて逃げてしまうし、趣味の城の中の見回りをさせてあげようとしたら迷子になって怖がって泣いてしまいました。
ツナに喜んでもらいたくてツナの家にたくさんの薔薇を送りつけたら匂いで窒息しそうになってるし、ツナの仕事を代わりに草壁にやらせたら怒られてしまいました。
(ツナはどうしたら喜んでくれるのかな?・・)
そんな失敗ばかりのヒバリンですがツナは優しく
「また来てくださいね」
とニッコリと笑ってくれるので今日も今日とて遊びに行くのです。