SSA
□girl'stalkぷらすわん
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放課後の教室で文化祭の準備を進める京子と黒川それに転校してきたクロームが折り紙で花飾りを作りながらお喋りをしていた。
「・・これでいい?」
「うん、上手だよ」
京子がニッコリと笑うと吊られてクロームも微笑む。そんな二人を可愛いなぁと黒川は
「うん、いいね〜」
可愛い子のツーショットは眼福。
「もう〜花ったら」
「・・可愛い?」
照れて頬を染める京子と首を傾げるクロームの二人に野郎共がこのツーショットを見たら悶絶しそうだと花は思う。
「可愛いのは・・ボス」
「あぁ!わかるぅ〜最近すご〜くかわいくなったよね?」
コクンと頷くクロームと同意して頷き笑う京子に花はボスって?と口を開こうとした。
ガタンと扉が開くと息を切らして綱吉が飛び込んできた。
「・・こっちの手伝いしろって」
力仕事が苦手な綱吉が女子組に回されてと頭をかきながらバタバタと3人に近づくとオレ何したら?とキョロキョロと周囲を窺った。
「私達と一緒に花飾り作ってくれるかな?」
「ボス・・ここに」
机を4つくっつけて並べてあり京子と花が並んで、向かいにクロームが座っていたので開いているのは自分の横とクロームは椅子を引いた。
「うん」
ありがとうと言いながら椅子に座ると渡された折り紙をもちクロームに説明を受けながら折りはじめた。
「う〜んと・・こう?」
「そう」
「で、こうかな?」
「うん」
できたとキラキラな笑顔でクロームにちょっとゆがんだ花飾りを見せる綱吉に
「あ〜、なるほど」
「ね!」
花と京子は先程の会話の続きをしているのだろう。
なるほどコレは可愛いかもと内心、花が思っていると綱吉はどう?と花飾りを差し出してきた。
「上手だよ、ツナ君」
「いいんじゃない」
えへへと笑いながら出来上がった花飾りを箱に入れてまた折り紙を手に取った。
花は考える。
花のタイプではないが獄寺にしろ山本にしろ綱吉の周りは騒動も多いがイケメンも多い。
(沢田の周りはイケメンが多い。あの牛の人といい・・まさか?誰かに喰われたか?)
花は自身の思考がすでに綱吉に彼女が?ではなく彼氏が?となっていることに不思議を覚えなかった。
自分達と同じ少女じみた雰囲気と愛らしさ。
まちがいなく男が出来たと踏んだのだ。
「沢田?」
「何?」
手元から目を離さずに綱吉が生返事するのに花は
「沢田の彼氏って優しい?」
「うん、とっても優しいよ」
「へぇ〜アイツがね〜」
意外だなんて嘯くと綱吉は
「みんなに怖がられてるけど本当はすごく優しい人なんだよ」
そりゃすぐに暴力振るったりするし我が儘の暴君みたいなところはあるけど、それだって並盛が大好きだからだし小動物には優しいし・・
と頬を染めて語る綱吉に花は
(やっぱり彼氏なのか・・それも相手は・・)
「ツナ君の彼氏って雲雀さんだったんだ?」
「ボス・・雲の人とお付き合いしていたのね」