SSA
□綱吉君が頑張りたい訳
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「集中できない?」
自分の下で、とろりと融けるような蜂蜜色の飴玉の瞳は常と違ってまだ正気を保っていた。
「・・んっ」
彼の弱いところなんて知り尽くしている。
そこをスルリと撫で上げて健気に立ち上がり赤く色付く粒をカリッと柔く甘噛みすれば変声期前の彼は少女のように甲高い声を鳴らす。
「・・ゃあ」
いつもならもう体中トロトロに、日なたに置かれたアイスクリームのように甘く蕩けた姿態を見せてくれるのに今日は本当にどうしたんだろう?
「・・今日は」
オレがやります。
「えっ?」
やるって?まさか・・
「君が僕に入れるの?」
それはちょっと勘弁してほしい。
焦った雲雀は綱吉を押さえ込むように跨がると、そんなことを考えられないくらい愛してやろうとギラリと瞳を尖らせた。