SSA

□GAME
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『好きな子ができた』

「えぇっ!!・・ちょ、ちょっと・・」

『その子は、ちょっとドジでダメなところがあるけど可愛くて天然で一生懸命で頑張り屋さんで・・いつの間にか目が離せなくなってた』

「・・誰・・ですか?」

『君だよ、ツナヨシ』

「よっしゃぁぁぁぁ!!」


ポチポチと手元のコントローラーを弄り先に進める。
今、オレが画面に釘付けで夢中になってるのはボンゴレ作成の乙女ゲームのテスト版。

主人公である十代目の周りに集まる守護者を含むイケメン達と恋愛していくお約束のものなんだけど・・。

流通に乗せる正規版には出ていないキャラクターが何人かいる。
理由はいくつかあるんだけど、このキャラクターに関してはオレが言い張って。

(だって・・ヒバリさんにそっくりなのに・・ゲームとはいえ誰かと恋するなんて嫌だったんだもん)

リボーンも監修には口を出したみたいでこのゲームに出てくるキャラは本当に守護者達やディーノさん、ヴァリアーの面々にそっくりだ。
攻略するのはなかなか難しいだろうなと思う。
キャラ設定は声も設定できるようになってて本人を知る人なら近づけていくことも可能だ。

テスト版を与えられた時はシブシブだったんだけど、あまりの出来のよさに、もう夢中だ。

キャラクターは 雲の守護者 を選択して名前は ヒバリキョウヤ。
自分は ツナヨシ でスタートさせて毎日コツコツと頑張ってここまで来ました!

「いっよし!この後は・・」

ポチポチ・・ウンウン・・ポチポチ・・

自分でも目が血走っているのが分かる。

「がんばったもんなぁ・・」

さすがにリボーンが監修しただけあってヒバリさんにそっくりさんのツンツン振り!
追い掛け回して咬み殺されてを繰り返しようやくデレに入ったんだもん。

「感激もひとしおってもんだよ」

『・・君を応接室にさらってもいい?』

画面ではヒバリさんがオレを誘ってる!

「も、も、もちろんでございます!!」

うわぁ手が震える・・ゲームとはいえドキドキしちゃう。

ポチリ・・
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