SSA

□価値を知らない愚か者
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お前より俺の方がツナを大切にできる。
慈しみ愛することができる。

「だからツナを俺に託せ…恭弥」

突然、日本の雲雀のアジトに乗り込んできた金髪の美丈夫は大きな声で怒鳴るように雲雀に告げた。

「…何言ってるの?」

死にたいの?と怒りのオーラを背後に雲雀はユラリと立ち上がりトンファーを取り出すとディーノに向かう。

「お前はツナに愛されてる」

悔しいけど認める、ツナはお前にべた惚れだ。
だが、お前は?

「愛されることに受け身であるばかりで愛することをしない」

違うか?
たまにフラリと現れては好き勝手してまたいなくなる。

「…泣いてばかりだ」

ツナは…独りで泣いてばかりだ。
あんなに寂しがりな泣き虫ほっておけるわけない。
守ってやりたい。
愛したい。

ディーノは拳を力強く握り俯く。
こんなこと言ったってなんにもならない。
くやしいけど、わかっちゃいるけど言わずにはいられなかった。
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