SSA
□反省しますぅ?
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「君って子は・・・」
教室に颯爽と現れたヒバリさんは驚く皆を尻目にオレを抱え上げると応接室に向かった。
「ヒ、ヒバリさん?」
「・・・」
(なんか怒ってる・・)
無言で廊下を早歩きするヒバリさんに皆視線を逸らして何も見ていない振りをする。
(ううっ・・何怒ってるんだろ?)
応接室に向かう間に考えるけど見当もつかずにオレは黙って運ばれた。
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ソファにそっと降ろされると大きなため息が頭の上から零され体がビクリと震えた。
「…どうしてそんな格好なの?」
「あっ」
むすくれた顔でジトリと睨まれ小さい声ですいませんと謝罪した。
「登校してきた時に校庭の水たまりで転んじゃって・・」
制服はドロドロになってしまった。
仕方なく着替えと思ったが生憎今の時期、体育の授業は水泳の為に水着しか持っておらずまさか水着一枚でいるわけにもいかなくて。
「山本にジャージを借りたんです」
運動部の山本常に携帯するジャージを快く貸してくれたのだけど下の方はウエストも緩々、丈も合わずで早々に諦め上だけ借りた。
「だからって・・」
雲雀は苦々しく綱吉の恰好を見る。
山本との体格差のため綱吉の上半身ははいわゆる ’彼ジャー’状態で袖から指先がちょこっと覗くだけ。
下は・・・上が大きいためにお尻を覆い隠し太ももの半分が見える。
「君・・下はどうなってるの?」
「ちゃんと穿いてます!」
ほらっと真っ赤な顔でジャージをめくる綱吉は雲雀にどうだと言わんばかりに水着を見せつけた。
「ね?」
「・・・ね、じゃないでしょ!」
このおバカと雲雀は真っ赤になって鼻を押さえながら綱吉を叱りつけた。