SSA
□photograph
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「ツナいいもの見せてやろうか?」
「ん?」
リボーンが懐からゴソゴソと取り出したのは5枚の写真。
「おっ、おまっ!」
驚愕に目を見開き口をあんぐりと開け指差す先に写る写真の人物は・・・。
「ヒバリさんじゃないか!!」
そこにはツナの絶賛片思い中の雲雀恭弥君(推定15歳)がツナの見たことのない表情で小さな印画紙の中におりました。
「ど、ど、どうしたの?これ??」
「俺様がレオンを望遠カメラに変えて撮ったんだぞ」
いやぁ俺様をもってしても雲雀の野郎を撮るのは些か骨が折れた。
「うわぁぁぁ!」
「つーかお前・・・写真見て赤面してんじゃねぇよ」
どんだけ惚れてんだよ、雲雀に。
「だって・・こんなヒバリさんみたことないんだもん」
それは木にもたれて転寝している様であったり真剣に書類に向かう姿であったり嬉しげにトンファーを構えている姿であった。
その中でもこれはという逸品から綱吉は目が離せなかった。
それは応接室の窓辺にもたれて校庭を眺めるであろう雲雀の姿であった。
柔らかな微笑みと愛おしいものを見るような眼差し。
(何を見てるのかな?)
頬をポポッと赤く染めて綱吉はその写真から目が離せなかった。
「欲しいか?」
「欲しい!」
当然即答である。
「しかしこれは俺様も大変苦労した逸品だしな」
一枚500円からだぞ!
きゅるんとかわい子ぶってえげつない商売をしようとする先生様に死んだ魚のような目を向けて綱吉は返事をした。
「・・・ローンは可?」
「いつもニコニコ現金払い!」
えへっとウインクをかまして指先で円マークを作る先生であった。