SSA

□No.1になりたいの
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「やっぱ骸・・激強だ!」

その言葉に嫉妬を込めてトンファーを投げつけたと知っているのはこの場では赤ん坊とあの気に入らない南国果実だけであろう。

「ヒバリさん!」

そうやっていつも僕だけを瞳に映していてくれたらいいのにと思う。

(この子の中ではあの南国果実の方が僕よりも上なんだろうか?)

守護者最強なんて言われてもこの子がそれを口にしたわけではない。
今の『激強』の方が上?

そんなことを考えていたら肉体を乗っ取られたと南国果実が言い始めた。

(どうでもいい・・・)

でも気に入らない男の姿よりフクロウの姿の方が我慢できるから一生その姿でいればいいのになんて思っていたら何を考えたのか沢田がその腕の中にフクロウを抱きとめた。


(んなっ?!)

「ふっかふか〜」

グリグリとその鳥に愛らしい丸いほっぺを摺り寄せて気持ちいいいなんて言いながら撫でまわしている。

「・・おやめなさい!」
「ええっ〜いいじゃん!ちょっとだけ」

オレ動物に嫌われる性質だからなかなか触れないんだよね〜。
一度トリを抱っこしたり頬擦りしたかったんだ・・。

照れながらも嬉しそうなあのフクロウと、もっと触らせろという沢田から僕は目が離せない。

「そ、そんな場合じゃないんじゃないの!」

見ていられなくて邪魔するように言葉をかけるとポカンとした表情で僕を見た後

「す、すいません!」

ですよね、この後はどうしたらいいんだろうと赤ん坊に話しかけながらもその腕からフクロウを離そうとしない。

フクロウが得意そうに僕を見るのも気に入らない。

(なんか嫌な感じがする・・)

この予感は闘い終了後に当たりを告げることになる。
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