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□手紙
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放課後の教室で一人、う〜んとうなっていた。
自分の前には便箋と汚い字で綴られた自分なりに頑張った文。
イタリアにいる9代目に手紙の返事を書いていたのだ。
〜綱吉君にとって守護者はどんな存在ですか?〜
との返事に
(獄寺君は『右腕』って本人が言うからそれで山本は『親友』、お兄さんは『先輩』でランボは『弟』、骸は『悪友』?でヒバリさんは・・・)
とここで筆が止まってしまって悩んでいたのだ。
(友達じゃないし。先輩というには・・・知り合いじゃ遠い気がするし・・)
「・・・何?僕のこと書いてないじゃない?」
「わぁ!」
いつの間にいたのか背後から声をかけられて驚くとヒバリさんは拗ねたように呟くので正直にどういう存在か悩んでいます。と告げた。
「じゃ僕が言うとおりに書いてよ」
「あっ、はい」
ヒバリさんが言うとおりに書いてこれでOKと封をしてありがとうございましたとペコリと頭を下げた。
席を立つと送るからと言うので珍しいなぁ群れるなんてと思いながらも嬉しくてはいと返事をした。
帰り道にその手紙を郵便局からイタリアに送って。
「ツナ?お前いつのまに結婚決めたんだ?」
「はぁ?何言ってんだよ」
コイツが突拍子もないことを言ったりやったりするのは毎度のことだが今度は意味が分からない。
「相手は雲雀だっていうじゃねぇか。よくやったぞ!」
結婚式にはイタリアからも全員参加するって連絡きたぞ。
日取りは決まってるのか?なんて言うので何のことかと問えば
「9代目の手紙にお前、雲雀のこと『意中の人で背の君』って書いたんだろ?」
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