White Room
□特別
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「でさぁ〜、…なぁ…聞いてんの?」
俺は何度目かの確認を取った。
目の前には疲れてベッドに横になっている碧の姿。
反応がない。
どう考えても寝てる。
いっつも俺の話を最後まで聞かないで寝ちゃうんだよなー。
ここからがいいとこなのに♪
いつもは冗談みたいに好き好き言ってるけど、途中で寝ちゃうから俺の気持ちちゃんと伝えたことないんだよね〜
いや、本命は瑠惟なんだけど!
でもこうして寝顔見てると…
ちゅーとかしたくなっちゃうくらいには大好きなんだけどな〜
瑠惟は別格だけど碧も特別なんだよ?
きっと一途な碧には理解出来ないだろーけど。
じ〜っと碧を見つめてたら、碧の横に置いてあるノートの上をシャーペンが走った
『お前うざい・・・』
あ、起きちゃった
「ねぇチューしてい?」
ニヤニヤ笑いながら聞いてみる。
答えなんて知ってるけどね
ふざけんな!みたいな顔で俺を睨むんだよ。
『ふざけんな死ね!』
殴り書き。
ほらね?
俺は大好きな人には無理に求めないんだ。
瑠惟は別だけど!
碧は蓮くんのだからね
無理矢理ヤったら蓮くんに殺されちゃうし?
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