●小説●
□部室の中で……▼緑風△
1ページ/2ページ
小説です∩∀∩R‐15
―――夕方――――
薄暗くなってきた 冬の夜───
風『何で今日にかぎってッ……』
おれは雷門中部室に向かって足を走らせている。今日は一段と寒い。
風『あれ‐?…ここじゃなかったかなぁ?』
おれは部室の中を隅々まで探す。
風『(くっそ‐‐ッ,あれ誰かに見られたらッ汗)』
顔がみるみる熱くなっているのがわかる。
風『〜〜〜〜〜///』
風丸は今手帳を探している。ただの手帳ではない。風丸はいつもその手帳に大好きな緑川の写真(隠し撮り←)をはさんでいた。
風『あんなの緑川に見られたらッ――//』
緑『こんなとこでなぁにして―んの風丸』
風『ぎゃ‐‐‐?!!でた――――!!!!泣』
緑『でたってなんだよぅ(泣)風丸ひどぉい』
おれは抱きついてくる緑川を押し退けた。
風『ていうか…ッ何でここに……ッ?』
緑『え‐‐?散歩。』
風『はっ…?』
緑『…ッてのは口実で〜』
緑川はジャージのポケットから何かを出す。それを見た瞬間風丸の顔がボンッと赤くなる。
緑『風丸の手帳』
風『おッ…おま……それどこにッ……ていうか,な,中みたか?』
───ドクンッ
緑『ふふっ♪』
風『〜〜〜〜/////(こいつ絶対見やがった)』
風丸は穴があったら入りたい状況だった。(むしろ箱でもいいっつの//)←
緑『ね〜★単刀直入にいうけどさ〜風丸のすきなひとって誰なん?♪』
風『///』
ずるい… 緑川はいつもずるい…。知ってて聞いてくるなんて。
緑『ネェ?…風丸…』
だんだん迫ってくる緑川に風丸もあとずさりした。気が付いたときにはもう後ろにはかべがあった。
風丸は緑川に優しくおさえつけられる。
緑『おれのこと……好き………?』
風『おっお前なんか嫌ッ…?!!…やッ……』
答えようとした瞬間,緑川はおれの耳に唇をあてた。
風『ちょ……まって……耳は本ッ…当に勘弁……』
緑『へぇ……耳。弱いんだね(黒笑)』
(ペロッ………チュ…)
緑『ね…おれのことすき?』
風『……っ…///』
まっすぐに見つめる黒い瞳はおれをごまかせなくする。
緑『好き…?』
―――追いつめないでよ。
風丸『す…す…好きだ//ばぁか///』
緑『おれも。』
そういうと彼はキスをしてきた。触れるだけの優しい,でもとろけるような…そんなかんじの。
──今 ならもっと素直に言える気がする─
おれは真っ直ぐ彼をみる。
風『緑川……大好きだよ…//ずっと前から…』
風丸はいままでにないような優しく,まるで天使のような笑みをみせた。
緑『(や//やばい)』
──ガバッ
緑川は風丸を強く強く抱き締める。
風『ちょ//緑川//』
緑『お,おれ……ッ………もうッ』
───ドクン
風『(―――!まずいッ!)』
逃げようと思った時にはすでにもうキスをされていた。
風『……ッん……ふ…ぁ……ッ』
緑川の舌がおれの口の中を支配する。
さっきより激しく。深く。
風『─〜〜〜///』
───く…苦しい。
ドンドンと緑川の胸を叩いた。
やっと解放してくれた。
風『……ぷは…ッ……苦しい…よ//緑川ぁ…』
風丸は大きな優しいブラウンの瞳を潤ませる。生理的な涙がこぼれ落ちる―。
緑『その声…その瞳。誘ってるようにしかおもわないんだけど……』
風『ち//違ッ//……あッ…やぁ……』
緑川は風丸の首に吸い付く。風丸を求めるかのように―。
───チュッ─チュクッ
風『ん………はぁ…』
緑『おれのっていうしるしだよ………』
緑川は何ヵ所所も愛の印をつける。誰にもとられないように─。
緑『ねえ』
緑川は顔を近づける。
緑『─しよ?』
風『〜〜〜!!!!???〜〜む…無理だってッ!…なんかここメチャクチャ寒いしッ…あと…!』
緑『んなモンおれがすぐにあつくしてやるよ…(ニヤ)』
風『ひッ…人!!………人来たらやだし!』
緑『声。抑えといてよ……(クスッ)───────もうお前が欲しい…』
──ドクン
耳元で囁く─。低く響く緑川の甘い声。
身体が不意に熱くなる。
目線があうたび,黒く澄んだ瞳に吸い込まれそうになり,ギュッと瞳をつむる。
緑川は上着に手を入れてくる。
風『ひやぁ…冷たいよ…ッ』
緑『身体……熱いね………(クス』
緑川は慣れた手つきで風丸の身体を弄ぶ。
白い肌を滑る手が,指が風丸を絶頂へと追い込む。
──いつの間にか月の光が淫らな二人を照らしていた─