その他

□守りたいもの
1ページ/1ページ

初春が風邪をひいた。

御坂さんと白井さんが出て行った後、2人っきりになって…なんだかちょっと2人とも口数が少なくなった。

御坂さん達と出会ってたから、日常が大きく変わった。

相変わらず、ジャッジメントは忙しいし…御坂さんはいろいろと巻き込まれてるし。

自分は無能だから。

事件に巻き込まれることなんてないと思っていた。

でも、お母さんは御守りを私にくれた。本当に古典的だと思う。

「佐天さん?」

花の飾りを付けた初春。

私は彼女と出会ってから、どれだけ救われたことだろう。

この細くて小さな背中に…

「あ、ごめん」

お湯で濡らしたタオルで初春の背中をこする。

いつの間にこんなに大きくなったんだろう。

白い背中は前よりも少しだけ大きく見えた。

「初春…」

「佐天さん?」

初春もジャッジメントなんだ。
いつ何が起きてもおかしくはない。

そんなことは頭でもわかっていて…でも、私の不安は尽きることがない。

「うい…はる…」

ギュッと私は初春の白くて小さな背中を抱き締めた。

「ちょっと佐天さん…!?」

私は彼女の背中の重荷をどれほど軽くしてあげられるだろう。

せめて、私に能力があ
ればと…私は下唇を噛み締めた。

肩口に顔を埋める。

ふわりと

初春の花の香りがした。

「大丈夫です。佐天さんは私が守ります」

違う。私が初春を守りたいの。

声にならない叫びを私は噛み殺した。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ


©フォレストページ