AKB48U
□溺れる魚。
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有華の恋人はめちゃ甘え上手。
小悪魔で…やらしくて…
めちゃかわぇぇ。
ぷるぷるな艶のある唇とトロンとした目、緩く巻いたウェーブの茶髪。
「あー…」
「チユウ?」
頬杖を付きながら、クルクルとキューティクルな巻き髪を指で弄っていると、智は訳の分からない造語を言って、小首を傾げ上目使いで有華を見上げる。
…ほんま、ツボをよう掴んどる小悪魔やと思うわ。
「なぁ〜智。またストレートにせぇへんの?」
「ん〜…どうしようかなぁ」
今のこの巻き髪もえぇんやけど、若干あの友と被るし、ストレートで前髪あった方が可愛いと思う。
「有華はストレートの方が好き…?」
「せやな」
「なら、縮毛かけよ〜♪」
ニッコリとキラースマイル。
ほんま智はいけない奴やなぁ…
「よいしょっと…」
「なにしてん?」
「見ての通り〜」
うちの膝に跨って、肩に腕を回す智。
見えそうで見えない…
「誘っとるん?」
「チユウ」
「はいはい」
智の背中に手を回して、ゆっくりと口付ける。
智のグロスが付いてベタベタした。
「チユウ〜」
「なんや…欲求不満かいな
」
「だってぇ…」
苦笑すると智は恥ずかしそうに視線を逸らし、モゾモゾする。
ああ、ほんまに…かわぇぇなぁ…。
「ここんとこ放置しとったもんなぁ…溜まっとるん?」
「…ッ」
カァッーと林檎みたいに真っ赤になる智の頬に軽くキスを落とした。
「欲しいんやろ?」
「チユウ…」
恥ずかしそうにコックリと小さく頷く智。
普段生意気でワガママな癖にこーゆう時は塩らしくてかわぇぇ。
こんなん有華しか知らんから嬉しい。
「ほんまかわぇぇ…」
溺れるくらい好きやで。
やから、智もうちに溺れてな…?
今度は深く唇を重ねた。
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