AKB48U
□20110101〜kojiyuu〜
1ページ/1ページ
年末、紅白から移動のために荷物用のエレベーターで移動中。
去年はキスをした。
だから…なにかしなきゃなって、カウントダウン数秒前ににゃんにゃんの隣にさりげなくポジショニングしてみた。
みんなでカウントダウンして、ついに新しい年が明ける。
ああ、サヨナラ2010年。
こんにちは2011年。
次々におめでとう、あけおめという声がエレベーターの中で飛び交う。
「うっしゃっしゃっしゃっ〜♪」
「キモい」
「何その笑い」
「どうしたの?」
にゃんにゃんの隣で一人怪しい笑いをしたら、メンバーに笑われたけど…にゃんにゃんだけは笑わずにいてくれた。
「ん?なんかしなきゃなって思って…」
「ああ…」
年も明けたということでエレベーターの中はわいわいと騒がしい。
にゃんにゃんは興味なさそうに呟くと、私の肩をそっと寄せた。
「残念だったね…キス、できなくて…」
「…!?」
耳元で甘く囁かれた。
どこから出るのそんな声…
思わず耳を抑えちゃったじゃん…
にゃんにゃんは何故かご満悦な表情。
「あとでする…?」
「えっ…あ…」
「しないの…?」
首を傾げるにゃんにゃんにお願いされたらしない訳がないじゃないですか!
しなかったら男がすたる!
いや、私女の子だけど!
「する…」
「そう…あ、着いた」
顔を真っ赤にして頷くと、にゃんにゃんは表情された数字を見て呟いた。
ゾロゾロとスタッフやメンバーが出て行く。
「降りなきゃ…」
私も降りようとしたらにゃんにゃんに手首を掴まれて、同時にエレベーターのドアが閉まるという所で力強く引き寄せられた。
ドアはギリギリで閉まる。
「にゃんにゃん…?」
「明けましておめでとう。優子。今年も来年も再来年も…1300年後もずっと一緒にいようね」
気付いたらにゃんにゃんの腕の中にすっぽり収まっていた。
背中からにゃんにゃんの熱が…鼓動が伝わってくる。
プロポーズみたいな言葉に私は「うん」と頷いて、そっと唇を重ねた。
今年もAKBを
大島優子を
小嶋陽菜を
こじゆうを
よろしく!
.