AKB48

□キライ
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鉄の臭い。

真っ赤な紅に染まる白い肌。

「アハハ…!」

耳にこびりつくような高笑い。

何が楽しいのか。面白いのか。

人を傷付けて、壊して…血が見たいばかりに私欲だけで動くこの血に飢えた欲望に忠実な獣は……

今日も一年共と楽しそうにじゃれていた。

じゃれていたといっても、子猫同士のような可愛いじゃれあいではなく、ライオンが捕まえた獲物を弄ぶような危ないじゃれあい。

私達から見れば、それはじゃれあいの域を越えていた。

「ゲキカラ…」

「アハハ…アハハ…」

…狂ってる。

本当にこいつはイかれてる。


正直…いい加減にしてくれと思う。

毎度こいつの「おいた」を尻拭いするのは四天王と副部長のサドさんなのだから。


こいつはまたムショに戻りたいのか?


腹立たしい


今の気持ちを表せと言われたら、私はそう答える。


何が?

何が気にくわない?


ゲキカラが私を見ないから?


ドス黒い負の感情に私は吐き気を催した。


むせかえる血のにおい。


今日もゲキカラはその拳に沢山の赤い血を付けて、私の元に帰って来る。


私はそれが腹立たしい。


それが何故なのか…?


何がそんなに腹立たしいのか…?


自分でもよく分からないし、分かりたくもない。


1つ言えるとすれば…


私がコイツが大嫌いってことくらい。


「ブラック…?」

こんな奴…嫌いだ…




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