AKB48

□胸の話。
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「…胸がキツい」

「は…?」

イケメンアイドルグループのペルソナは実は女の子。

だから女の子ってバレないようにサラシを巻いて胸を潰さなきゃいけないんだけど…

用意された更衣室で女の子から男の子に変身って時に、クウが私の禁句を呟いた。

「胸がキツいの…」

「イヤミかよ…」

「…確かにおっきくなった気がする」

胸を抑えるクウの胸をまじまじと見るリク。

なんで分かんだよ…お前

「どれどれぇ…」

「いやんっ♪」

クウの胸を後ろからもみもみと揉みしだくリク。

どう見てもセクハラ。

「お、おっきくなってるっ」

「やったー!…って今はダメかぁ…」

クウはガックシと肩を落とした。

「カイは…?」

「相変わらずの滑り台ですよ…」

「…滑り台」

「あ、コラ…!笑うなよっ」

「……」

「リク、どうしたの?」

「カイ…」

リクが真面目な顔をして、私の肩にそっと手を置く。

「カイは今のままでいいんだよ…いや、今のままがいいよ」

「それって…どう言う意味…」

「つまりは、ずっと滑り台でいろってことね…」

「こん、ちっきしょー!」

「ていうか、レイに揉んで貰えばいいじゃん♪もみもみ〜って☆」

「そうだよ!」

「なっ…やだよっ」

「エル ザ ワールド…」

「呼んだ?」

「呼んでないっ」

暫くは、男装のままでいいや…



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